上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- --/--/--(--) --:--:--|
- スポンサー広告
-
-
(続き)
以上のような国際社会の中での
「真珠の首飾り」「新幹線外交」政策に呼応するかのように、それらを受け付ける国内の設備投資と整備も中国は忘れていない。
先に述べたように両外交政策とリンクするものであり、その拠点整備の一環としての
「橋頭堡」戦略の実行であるが、雲南信息報が報じているように、2009年7月に胡錦涛が
「雲南を我が国の西へ南の開放的な重要たる橋頭堡とならしめる」と言う一方でこの政策自体に、西南地区に対して
「これは中央が雲南の未来の発展に重要な戦略位置を定め、中央が雲南に対して更なる我が国の対外開放の全体の局面で重要な期待をするもの」という性格を与えたことになる。
ゆえに、当の雲南省或いは広西チワン族自治区に於いては、この戦略による中央からの「御高配」こそが、ビッグビジネスのチャンスであるとしてその色彩を濃くしつつある。
『人民日報海外版』は、5月27日の記事
「雲南省啓動橋頭堡戰略 構建大通道直達印度洋」に於いて、雲南省副省長を訪ねての特別取材記事を掲載している。
段々多くなる南アジアの商人は、雲南へ経済貿易活動を展開に行く。
5月21日、雲南省人民政府は記者会見を北京で行い、第18期の交易会と南アジア国家の商品展を6月6日に昆明で開催することを宣言。
インド洋直行の国際大通路を作り上げる。
2009年12月、中国共産党雲南省委員会8期8回全体会議の上で、“橋頭堡”建設は雲南の経済社会の発展の新しい三大戦略目標の1つに確定された。
『雲南網』も「“橋頭堡”凸顕顯雲南發展新方向」の中で指摘する。
東南アジア諸国~南アジアの更に広大な国家と地区を引きつけ、同時に周辺の省市の発展を動かす。
“橋頭堡”の建設はこう言うことができる。雲南の経済発展に新しい発展の動力を注ぎ込み、我が国の改革開放のさらなる深化であると。
必然的に国内外の大量の資金が雲南に来て、建設と発展に投資するように引きつける。
それ(雲南への投資)によって、雲南の経済建設を新しい発展に進める。
大量の資金が雲南にどっと入り、雲南の各建設に新しい活力を注ぎ込み、貿易は繁栄し発達し、物流は大挙して雲南に殺到して、きっと雲南の消費を刺激する。
結果として、「“橋頭堡”は雲南人の最も関心を持つ字句になった」のである(『春城晚報』より
「雲南各界爲“橋頭堡”建言獻策」)
実際、雲南省はじめ広西チワン族地区などの西南地区の報道を見ていると「橋頭堡」の文字が出てこない日は殆ど無い。
(続く)
スポンサーサイト
- 2010/06/12(土) 12:49:30|
- シリーズ記事「謀略鐵路」
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0