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「“橋頭堡”戦略」関連情報 (10)

◆“滇中城市經濟圈”振翅欲飛
└雲南網 2011-3-30
 ⇒リンク先

  現在、昆明は曲靖、玉渓、楚雄の三都市に至る都市間列車を相次いで開通させた。
  “雲南中都市の経済圏”を作り上げる。
  我が省(雲南省)の“十二五”(第12次5カ年計画:2011~2015年)計画綱要に書き込んだ。

  3月21日から23日の間、雲南省委員会の常務委員、昆明市委員会書記の仇和が率いる昆明市党・政府代表団の一行が、玉渓、楚雄、曲靖、雲南の各州・市の党と政府の指導部を転々とし“滇中城市經濟圈”大計(“雲南中都市の経済圏”の大計)を共同で検討し建設。

  それぞれ玉渓、楚雄、曲靖が《推進滇中城市群一體化發展合作框架協議》(雲南中都市群の一体化を推進し協力を発展させる枠組み合意)を締結。
  “雲南中都市の経済圏”を作り上げるラッパを吹き鳴らし、雲南の“十二五”の開始とした。



  仇和…
    江蘇省濱海縣出身。1977年中国共産党に入党、1982年より従事。
    現中国共産党雲南省省委員会常務委員、昆明市委員会書記。
    中国でも数少ない個性的な官僚であり、政治に参画して以降、何度も意外な政策を発表。
    最も論議に富む市委員会書記(=最具爭議的市委書記)と呼ばれる。



  この記事の書き出しでは、雲南省の省都である昆明を中心に交通網が整備されていることが述べられている。

  日本の新幹線のような車両が写真入りで掲載されているが、これは“春城号”と名付けられた、動力分散方式の電車車両であり、元々は1999年の昆明世界園芸博覧会に合わせて威信をかけて開発・製造された、中国でも最初期の商業運転用列車である。一度筆者も乗車したことがあるが、当時は昆明と観光地である石林とを結ぶ観光客向けのシャトル便として走っていた。その後は諸々の事情で量産もされず、鉄道交通システムの方針も変わったため、冷や飯を食うような不遇を囲っていたが、先の2007年からは昆明から曲靖までのシャトル列車(インターシティ)として運転され、俊足を活かしてバスの利用客を奪っていた。その時の開通式の写真が、今回の記事にも使われているようだ(⇒リンク先:雲南首發昆曲城際列車)。

  今回のこの記事では、その曲靖を含めた各都市へのインターシティ網の整備の完成と、それら各都市の経済圏建設へ向けての動きを報じている。

  曲靖市は雲南では比較的早くから開けており、今は雲南の重工業基地として発展している。また2000年に採択された第10次5カ年計画の「南水北調」「西気東輸」「青蔵鉄道」と並ぶ西部大開発の重要プロジェクト「西電東送」に基づいて、雲南全体へ向けての発電施設を備えた都市として整備が進んでもいる。なお、この発電施設プロジェクトの中には、中国本土の企業として初めて東京証券取引所1部に上場したことで「チャイナ・ボーチー[北京博奇電力科技有限公司(中国博奇)]」(本社はケイマン諸島)も関わっており、ゴミの焼却発電プロジェクトを行っている。

  楚雄市は昆明と大理の中間地点に位置する、やはり雲南省では無視できない規模の都市である。石炭、石油、天然ガスが埋まっているとされており、タバコ栽培なども盛んで、観光資源や自然にも恵まれている。2005年に国際ツバキ協会がスイスのローザンヌの会議で採決したことから、2012年の国際ツバキ大会は楚雄で開催されることになった。昆明からのインターシティ開通は2011年1月11日である。昆明世界園芸博覧会に合わせて車両開発が行われたことと印象が重なる。

  玉渓市は雲南省中部に位置し、食糧生産量が多く、良質なタバコの葉の産地としても有名で、雲南の穀倉地帯、タバコの里と言われている。ここへは既にハイウェイが開通しており、筆者もバスで通過したが、交通量も多かったのを覚えている。経済活動はその煙草生産ゆえに活発で、2006年のデータでは西部地区の都市の中で、重慶、西安、成都、昆明の4都市に次いで財政総収入が高く、チベット、青海、寧夏と比較すれば、全省の財政総収入より高買ったという事実である。昆明とを結ぶ鉄道も、この地区が出資して敷設されている。

  このような三都市は雲南省の中心に位置しており、今回、経済活動を一体化させて発展を推進しようという枠組み合意がなされたわけである。

  思い出されるのは、昨年11月16日に『四川日報』が報じた動きである。「滇西三角經濟圈共築"橋頭堡":各展優勢」と題された記事の中では、雲南省の芒市、瑞麗、騰衝の三都市が雲南西部に「三角経済圏」を形成使用とする動きを報道していた(⇒過去の記事)。

  さらに言うならば、『雲南網』が昨年7月6日に報じていた「開遠推進城綜合配套改革 建設城一體化」すなわち都市と農村の総合的な改革とパラレルに進められる一体化建設の動きが広がり、さまざまな形で雲南省内にブロック経済圏、都市連合を形成しつつあるといえよう。





 









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