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Golden Triangle[金三角](=黄金の三角地帯)雑感

  このBLOGでは中国南方のニュースをウォッチングしているが、先ごろ「雲南省重點新聞網站」である『雲南網』で、「雲南邊防檢查站戰士一片丹心報國門綜述」という記事が流れた。

  内容は打洛口岸という雲南省とミャンマーのシャン州の間に位置する出入国検査場に関する記事であり、此処は何度か触れた瑞麗畹町とはまた異なる「ビルマルート」である。

  なお余談ではあるが、ここはアジアハイウェイ3号線(AH-3)の支線が通る計画がある。アジアハイウェイ3号線(AH-3)は、ロシアから南下し、雲南省で本線と支線が分岐する。支線は打洛口岸を通りミャンマーのケントゥン[Kengtung, Kengtong, Kyaingtong]が終点となり、本線はラオスに入り国道3号線としてフェイサーイから「第4タイ・ラオス友好橋」を通りタイに至る計画である。この計画については、5月15日の『泰國世界日報』(台湾『聯合報』系列のタイの華字紙)が、「第4座泰寮友誼大橋擬2012年通車」と題して詳細を報じている。

  運輸部長は、タイ・ラオス両政府がメコン南北経済回廊計画の両国間の4つ目の「タイ=ラオス友好橋[泰寮友誼大橋]」建設に署名と発表した。
  総投資金額は15億バーツで、その半分は中国政府から提供
  計画は2012年11月に竣工して開通と昨日(14日)発表。
  橋の建設後、更に便利になるタイ・ラオス両国の交通は、両国の貿易投資の発展を連絡して促進。
  同時にチェンライから中国の雲南に到達する1本の便利な通路を通じさせることにより、中国とメコン川流域の経済、貿易、投資を加速。
  友好橋の設計などは、「中國鐵路局第5工程建築集團」とタイの「泰國功吞工程有限公司」が14億バーツ強の施工工程。
  ラオスは内陸の国家で、多く道と橋梁と隣国の連絡を建造するのがとても重要である。…8年の考証を経てやっと決定し…中国南部とメコン流域の幹線R2Aにつながり…設計と建設基準は高い。

  そして、これを受けて5月25日の『中國物流與採購網』「中老全面加強交通輸領域合作」という記事を書いているが、その中の要旨を取り上げる。

  中国とラオスは交通運輸分野での協力を全面的に強化する。
  友好協力関係の引き続き深い発展に伴い、各領域の交流と協力は絶えず拡大する。
  特に交通運輸の領域では、双方はすでに一連で重大な工事の協力プロジェクトを展開し、昆曼公路(昆明・バンコク道路)を含んだ、フェイサーイ・チェンコーン大橋でのメコン川航路改善工程に。

とその意義を強調している。
  筆者も国道3号線を南下して中国国境地区から記事中の街フェイサーイへいたる道を辿ったが、その道は非常に整備されており、設計と建設基準の高さを感じさせた。

  国道三号線
  ▲ラオス国道3号線。筆者撮影。



  余談が長くなったが、冒頭の記事「雲南邊防檢查站戰士一片丹心報國門綜述」で、

現在、“ゴールデントライアングル”産ヘロインの生産は減ったが、メチルアンフェタミンなどの新型の麻薬の生産高は引き続き増加し…国境外の麻薬密売分子のが国境内に麻薬の浸透を行うのがとりわけ深刻

という記事が目に付いた。

  筆者は、ラオスに於いてであるが上述の国道3号線で、ラオス国旗と五星紅旗が掲げられ。"Planting Project of Replacing Poppy"と表記されたプランテーションの看板を見ている。
  ラオスのコーヒーなど(に限らないが)は罌粟栽培の代替作物として中国が提供(国道三号線に五星紅旗を確認)しており、それは北京の歓楽街で若者の間にヘロインが蔓延しているのが問題になったころより本格的に実施されている。北京の麻薬はすべてミャンマーとの国境である雲南省の瑞麗から流入しており、そのヘロインの減産地は、今はタイ・ビルマ・ラオスに中国を含め「ニュースクエア」と呼ばれているもとよりアヘンの生産地であった「ゴールデントライアングル」であった。

  その一方で、筆者の親族が2005年にゴールデントライアングルの要衝として有名なパーイ方面・メ―サローン方面に入った際の話を紹介したい。メ―サローンは漢字で「美斯樂」とかかれ、KMT(Kuomintang、つまり国民党。泰北孤軍といわれる残存国府軍を指す)の軍事訓練所が今も残っている街である。ちなみにそのKMTは、雲南より上記のケントゥン[Kengtung, Kengtong, Kyaingtong]に侵入し、タイ北部を中心にこの一帯へ定住している。
  さて、その際潜入したリス族の村には男の姿はなく、女子供だけであったという。現地のリス族に聞いてみると、「タクシン政権の『麻薬撲滅作戦』で男はみんなビルマへ逃げた」という。手元には3千人の地元民と銃撃戦になって死者を出したという資料があるが、この麻薬撲滅作戦の徹底がここまでかと当時驚嘆した。

  つまり、タイでは珍しく親中共の華僑タクシンが麻薬撲滅作戦(私の親族の知人家族は亡命した)を行い、同時期北京で瑞麗からの麻薬汚染に政府は頭を悩ませており、その時期に中国は麻薬原産地域に代替作物を膨大に援助しているのである。

  少数民族の独立運動ゲリラ関係者に「関連性が?」と聞いてみると、彼は「無関係ではない」と言い、そして「中国は麻薬・治水で国が左右されるという歴史があるな」とのみ答えた。

  マカオ[澳門]の林則徐記念館[林則徐紀念舘]で見た展示を思い出した。「毒原産地」として「金三角」を紹介し、麻薬の危険性を訴え患者の写真を晒すという、記念館の趣旨から外れながらも非常にシュールな光景だった。麻薬汚染に対する中国の過敏さ、警戒感、恐怖感のようなものをそこ(マカオ)で感じたことが、非常に印象深く思い出された。






《異域重生》預告片

  



雲南邊防檢查站戰士一片丹心報國門綜述」
『雲南網』 2010-9-27
  ⇒リンク先

  …(略)…
  据悉,目前,“金三角”毒源地海洛因生产虽有减少,但冰毒等新型毒品产量继续加,对我境内渗透势头并未减轻,特别是境外贩毒分子利用特殊人群向我境内进行毒品渗透现象尤为严重。
  …(略)…










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